カムパネルラ

カムパネルラ…カンパネラというと音楽している人ならリストのラ・カンパネラを思い起こす人が多いと思います。

リストの楽譜

が、今日は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の中のカムパネルラの話。主人公ジョバンニの友達の名前です。

私は子どもの頃からこの手の話は苦手でした。また、日本の歴史が苦手でした。苦手というか、気持ち悪くなっていました。人の死という得体の知れないことについて考えるのが重苦しく過ぎたんですね。西洋史や音楽史は興味深く勉強したのに…。日本の物は、遡れば私のルーツですから、文学や作家の背景、歴史も身近に感じるから重くなっていたのかな、と自己分析しています。(なんて感受性の強い子…笑)

その点、私の子どもの頃からの愛読書「赤毛のアン」はそれとは異なる感性で読めるので、全シリーズ何度も何度も繰り返し読みました。赤毛のアンと言えば、先月からNHKで「アンという名の少女 Anne with an E」がスタートしましたね。もちろん、観てます!

話を戻して、私は隙間時間と就寝前に読書するのが好きです。小説、英語のテキスト、楽譜、音楽専門書、ビジネス本など。

これからの秋の夜長は読書にぴったりですね!

久しぶりに、というか何十年ぶりに「銀河鉄道の夜」を読みました。孤独な少年ジョバンニと友達のカムパネルラが銀河鉄道を旅する物語ですね。

やっぱり死を考えると心がワサワサしましたが、以前程ではなく、それよりも「本当の幸い」について考えさせられました。銀河の描写も美しく、汽車に乗っている人たちの人生、自己犠牲のストーリー。

終盤から最後のシーンは涙なみだ。。。

どの本でも時を経て再度読み返すと感じ方や見え方が変わるものですね。曲と同じように。

宮沢賢治。他の本もまた読みたくなりました。

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