ABRSM 理論グレード6
今年3月、ABRSM(英国王立音楽検定) 理論検定グレード6を受検しました。1年前もエントリーしましたが、コロナの影響でキャンセルとなりました。その後、去年秋に実施されましたが、その時期は当教室の発表会があるのでエントリーせず。そして、今年3月の検定にエントリーして、予定通り実施されました。
日本で受検した場合、答案用紙がイギリスに送られ、採点されます。そして、先週金曜日の夜遅く、ABRSMのホームページのマイページから結果を閲覧することができました。
合格!
点数も思っていたより高くて嬉しかったです!ありがとうございました。
合格証書と採点表は後日送られてくる予定です。楽しみです。
ここからはグレード6の内容と私が取り組んだ勉強について書いていこうと思います。今後受検される方の参考になれば幸いです。
ABRSM(英国王立音楽検定) 理論グレード6の内容は次の5つで制限時間は3時間です。
①和声 2つの課題から選択 ②数字付き低音(通奏低音) ③メロディ創作 2つのモチーフと条件(楽器、転調など)から選択 ④ピアノ曲抜粋のスコアリーディング ⑤室内楽や交響曲抜粋のスコアリーディング ※スコアリーディングは、基本的な楽典、転調判別、和音判別、移調楽器と移調楽器の音程判別、移調楽器を実音に書き換える、非和声音の判別、装飾音を実際にどう演奏するか五線に書く、各楽器の特徴、曲の時代や作曲家を予測してその理由を述べる、など多岐に渡ります。
私が受検を決めてからまず取り組んだことは、検定内容と出題形式の把握で、使用したテキストは “ Music Theory Grade 6 – Victoria Williams “ (英語)です。
一つ一つの科目の内容と解答への導き方が丁寧に説明されていて、エクササイズをしながら進めていけます。英文が読める方にはお勧めです。Amazonで購入しました。↓
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次に “ Theory Workbook Grade 6 “ を3回繰り返しました。こちらも内容説明と例題、練習問題が掲載されています。①②③の練習問題の解答例はありませんが、④⑤の解答は載っています。
こちらも英語でAmazonで購入しましたが、ABRSM日本事務局で和訳付きのものが購入できます。↓
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それから “ Music Theory Practice Papers “ (過去問) 2年分(1冊に4回分の過去問掲載)も3回繰り返しおこないました。全部コピーして実施する日付を書いて実行しました。過去問はなるべく検定当日の時刻の午後3時スタート同じ時間におこなうようにしたので、レッスンのお休みの日に計画しました。
過去問とは別に “Model Answers “ (解答例)も一緒に購入して答え合わせをします。どちらも和訳付きを日本事務局で購入できます。↓
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その他の使用したテキストなど。
以上、私が取り組んだことを簡単にご紹介させていただきました。
最後に、検定当日のこぼれ話を。。。
和声や数字付き低音、メロディ創作は正解は一つではないので、練習問題に取り組むときも一つの課題につき、何通りか作ってみて、とにかく慣れる練習をしていました。その甲斐あって、検定全体の制限時間3時間のところを2時間以内、速い時は1時間半くらいで完答できるようになっていたんです。正解かどうかは別として…
本番も2時間弱くらいで一旦終えました。その時点で退室することもできたのですが、「あと1時間あるなら、数字付き低音を今書き終えている配置と別の配置から始めたらもっと素敵な進行になるかも!」と余計なことを考えてしまいまして…。
数字付き低音は、ベース音とその下に数字が書いてあり、それだけで和音はわかるのですが、開始の和音をどう配置するか、そのあと禁則を避けながらどのように美しく進行させるかを考え、また、和音と和音の間につなぎの音を入れてスムーズな流れを作ります。
で、書き直しを始めたところ、途中であれれ?きちんと収まらない箇所ができて焦りました!!!でも、「私、落ち着いて!」と深呼吸して、なんとか時間内には終えて提出しました。
過去問を答え合わせをした時もそうでしたが、本番も①②③は何点取れるかはっきりと分からないので不安はありました。
合否発表までの約6週間、ドキドキしていました。今、やっとホッとしているところです。
長文、最後まで読んでいただきありがとうございました♪