スケールとアルペジオ

11月ですね。みなさまはどんな秋をお過ごしですか?私は長く取り組んできたショパンピアノソナタ第2番「葬送」全楽章を、今まで練習してきたことを一旦置いといて、フレッシュな気持ちで一から丁寧に見直しているところです。

さて、当教室では導入期では5-finger スケール(C major, G major, A minor,D minor など易しい調)、その後、調の数を増やしながら1オクターブ、2オクタープのスケール、アルペジオ、コントラリーモーション、クロマティックスケールを覚えてもらっています。

生徒のみなさんに「スケールとアルペジオは、算数でいう九九みたいなものよ」「九九を知らないと色んな文章題や図形問題などの解答を導けないよね」とよくお話しています。

また、「九九だけ知っていても、使い方を知らないともったいないね」とも。

先月、私がお世話になっている先生が、「ジョセフ・レヴィーン ピアノ奏法の基礎」という本をご紹介されたので購入しました。

購入した後、「あれ?私、この本読んだことある気がする」と書棚をみると……ありました(汗)しかも、所々アンダーラインが引いてある…

現在の定価990円、私の本は700円となっているのでどれくらい前だろう?

2冊持っていても仕方ないので、お知り合いの先生にお譲りしました。

もう一度読み直してみると、「スケールの勉強は音楽の九九表にあたる」と書いてありました!思わず、「おおー」と声が出てしまいました。「スケールの練習」ではなく、「スケールの勉強」と書いてあるところがポイントですね!

その他の内容も重要なことがコンパクトにまとめられていて、何度も何度も読み返し、実践しようと思いました。

なぜ、こんなに良い本を書棚の片隅に置いていたのでしょう。。。反省。。。


私自身ももちろん学生時代からスケール、アルペジオは練習していましたが、今の方が上手になっていると思います。

子育て中は練習時間が極端に減るので、基礎練習より曲重視になっていてスケール、アルペジオはサボり気味になっていたんです。

子育てがひと段落してABRSMピアノ実技グレード8の受検の際、今までで一番スケール、アルペジオの練習をして、改めてその重要性を痛感しました。練習と勉強。

ですから、生徒さん達には「大きくなってから」ではなくて、年齢やレベルに合わせてできることから身につけて欲しいと思い、全員に取り組んでもらっています。(暗譜)

ABRSMの各グレードのスケールと課題曲集は調性の範囲がリンクしていて分かりやすいし、進めやすいのでオススメしています。

私が現在使っているのはこちら↓

仲のいい友達が紹介してくれたテキストです。

いつも新鮮な気持ちで基礎練習して、曲に結びつけたいですね!

    前の記事

    芳しく