エレガント

2022年のレッスンスタートしました!お年玉ならぬお年飴をお配りしています♪

さて、

私は「エレガント」という言葉をレッスンの色んな場面でよく使います。

今回のレッスン風景は小2のMちゃん♪

音楽大好き、ピアノ大好き!それが伝わってくるとても素直な女の子です。

今取り組んでいる曲はABRSM(英国王立音楽検定) グレード1の課題曲にもなっているモーツァルトのメヌエットです。もちろん、その他の基礎練習も!

メヌエットやエコセーズ、ジーグなどの古典舞曲はアーテキュレーションが特に難しいのですが、拘りたいテクニック、表現なんです。

拘りたいところは妥協しない私。丁寧に丁寧にレッスンします。

導入期からA DOZEN A DAY (日本版はバーナムピアノテクニック)というテクニック本をレッスンに組み込み、一つ一つのテクニックを身につけてもらっています。ただ弾くだけではなく、手指の形、手首や腕の使い方を得られる音を確認しながら進めています。

このピンクの本も簡単なようで深いです。3つ目にして、two-note slur (2音のスラー)が出てきます。これはあらゆる曲に出てくるのですが、特に古典舞曲のアーティキュレーションの表現にはマストなテクニックです。

Mちゃんもこのピンクの本を終えて、次のステップに入っていますよ♪

メヌエットの連続する細かいアーティキュレーション、右手だけなら上手に弾けても両手になったとたんに崩れたり、音に集中できなくなったり苦労していました。(Mちゃんだけでなく、最初は皆さん苦労されます)

「うんうん、苦労していること、とてもよく分かるよ。大人でも難しいのよ。でも、こう弾いたらどうかな?」

と、わざとアーティキュレーションを曖昧にして弾いて感想を聞いてみると…

「なんか…エレガントじゃない…」

と答えたMちゃん。

思わず嬉しくなり、「そう!その通り!」と大きな声をあげてしまいました。

そして、2人で「メヌエットはエレガントが大事だよね」と分かり合えました。それから、アーティキュレーションを意識して、ピアノではなく、エレガンスさを意識して歌で2小節ずつ交互に歌ってニュアンスや呼吸を感じました。

きっと来週は自信を持って「エレガントなメヌエット」を聴かせててくれると思います♪

初級の段階でも、時代や形式に合った奏法や特徴を、当時の楽器や時代背景と合わせながら知ってもらいたい!と心から願っています。そうすることによって、イメージがわき、音楽の聴き方もより楽しくなるし、レッスン前には聴こえてこない音楽が聴こえるようになりますよ♪

私自身が勉強や練習を積み重ね、新しい発見をしたときの感動は数知れず。そして、生徒さんたちが理解し、「わかった!」「できた!」と納得された時の感動は、自分のことの感動より大きいかもしれません。

こうして、私も生徒さん達と一緒に日々前進しています♪ありがとう!