生徒と一緒にうっとりする瞬間
レッスン中、教室がふっと静かになる瞬間があります。
生徒さんが、自分の奏でる音に深く耳を澄ませたときです。
低音の動きにメロディーが重なり、和音が溶け合う響きを耳が捉えた瞬間、生徒さんはなんとも言えない「うっとり」とした表情を浮かべます。
小さな生徒さんでも、たった一音の出し方にこだわり、音の立ち上がり、響き、そして消える、余韻が残るところまで耳を澄ましたときも同じです。
そばで見守る私も、思わず一緒にうっとりとしてしまいます。
私の教室では、基礎である「スケール(音階)」「カデンツ(終止形)」を音楽の九九として大切にしています。
地道な積み重ねですが、この基礎があるからこそ、調性を理解し、曲中のパッセージが弾きやすくなり、音を「点」ではなく「線」として見る、聞くことができるようになるのだと信じています。
ただ書かれた音符通りに弾くのではなく、自分が出した音に、自分自身が感動すること。この静かな喜びを知ることが、結果として長くピアノを続けていく力になると信じています。
いつも、そんな生徒さんの表情に出会えることを楽しみに、一音一音を丁寧に、テクニックと専用の言葉を使い、弾き方によって音が変わる、作れることを伝えていきたいと思っています。
そのために私も常に現役、自分の演奏も音作りに拘っていきたいです。
【庭のうっとり】
冬から春に変わる時期に、鉢植えのバラを一回り大きいサイズの植木鉢に植え替えました。
そしたら、去年より大きく成長し、お花も大きくなりました。
切り花したハイブリッドティーローズの「ノスタルジー」です。

香りも美しい。うっとり…

